Scholarship 2016年版　第27号

この作品は、当時コロンビア大学からの特別留学生（留学先：京都大学大学院）のDeanna Nardyさんに描いていただきました。

以下はこの作品とともに寄せられたNardyさんの言葉です。

「ニュージャージー州の南部にある森で育った私は、蛇や亀、トカゲなどの爬虫類や両生類とともに自然を感じていました。それはとても楽しい時間で、私はそれらの生き物が大好きです。さらに、アメリカの家には今、半年以上飼っているサンショウウオがいます。そのサンショウウオの模様は宇宙にちりばめられている星のようになっていて、とてもかわいいです。日本に来てから私はサンショウウオに会いたいという気持ちが沸いてきたので、京都水族館のオオサンショウウオを見に行くことにしました。そして、とても驚きました。私のサンショウウオは掌にのせるぐらいの大きさなのに、京都のオオサンショウウオは人間の大人の半分の大きさだったからです。
この印象に残ったオオサンショウウオを、私の大好きな鴨川とともに描きたいと思いました。このコーヒーで塗った絵画はオオサンショウウオを描きたいという意欲の表れです。それに、ゆくゆくは自分の研究や芸術を通して京都の人に感動を与えたいという気持ちの象徴として、大文字と舟形の間に私の名前の頭文字を入れました。 」