桂 有加子
Scholarship 2005年版 第16号


桂 有加子さんに描いていただきました。
以下はこの絵とともに寄せられた桂さんの言葉です。
「表紙絵に何を描こうか悩んだのですが、夢をテーマに描くことに決めました。ぼんやりしていて鮮明で、幻のようで記憶に残っている、ほぼ毎日睡眠中に見る夢。あるいは、目が覚めていても、思い描いてしまう理想の世界。
現在、大学4年生で今までに経験したことのない種類の苦難と苦悩に会いました。将来、可能性の限界、矛盾、人間関係…。ただ、不安で不安でしょうがない日々でした。しかし、同時に希望がいたるところにあることに気付きました。家族、恋人、友人、恩師の存在こそが希望の光でした。子供から大人に成長していく過程で、数々の夢を抱き、その夢を諦めてしまったことが何度かありました。今度の夢こそは諦めたくない、そして夢を現実にしたいと思っています。これから先、たとえ辛くても、ある目標に届くようにがんばりたい、夢は空想ではなく希望だという気持ちを絵に込めました。」
(平成17年10月)