公益財団法人三菱UFJ信託奨学財団

金昭廷

Scholarship 2025年版 第36号

 

この作品は、当時上智大学外国語学部3年 金昭廷さんに描いていただきました。

以下はこの作品とともに寄せられた金さんの言葉です。

「締め切り目前の課題やアルバイトなど、忙しない毎日によって焦燥感に駆られている時こそ、普段は見過ごしていた、日常の中に潜んだ美しさにより心を惹かれます。キャンバスに描かれた景色は、まさに、初冬の曇天が続く中、憂鬱に一日を始めた私を慰めてくれた「美しさ」です。深緑の葉に囲まれながら、灯火のようにあたたかな色彩を帯びた蜜柑。作品を制作しながら、写真に収めた時には感じ切れなかった静謐な美を、今一度、自分の手で創り出し、味わうことができました。あらためまして、此度は、貴財団の年報表紙絵の作成担当として選出されたことを、心から光栄に思います。そして、平素より貴重なご支援を賜りまして、重ねて御礼申し上げます。」

(2025年9月)